高校野球情報掲示板に戻る > インタビューTOPページ




2008年01月01日

茨城ゴールデンゴールズ監督

萩本 欽一さん


インタビュー

2008年 新年第一弾!!情報掲示板特別インタビューは萩本欽一さんです。
今までにはない全く別の角度から野球について語っていただきました。
萩本欽一さんの野球感。みなさんの参考になれば幸いです。

【今年(07)のゴールデンゴーグルズは??】

スタッフ(以下  ) クラブ選手権優勝おめでとうございます。
監督から見て去年と優勝した今年を比べてチームはどのように変化したのですか??

萩本欽一さん(以下  )選手がね。目を覚ましたとかね。気がついたとかね。選手が「今年はやれそうなチームですよ」「なんかまとまってて面白いと思います」とかそれぞれ言うんですよ。僕は選手に漠然と今年は「どおっ?」って聞くんですよ。

 それは去年まで聞かれなかった事ですか?

 うん。去年はよくわかんなかった。1年2年っていうのは、あの〜野球に一度も近づかなかった。いくらなんでも素人がいきなり野球の指導は、野球に失礼だから。だから勉強の意味で一応、形は監督だけど口もださない。手も出さない。何も出さない、お金だけ出すって。さっぱりわかんなかったからね。で、3年目になって監督として監督の仕事もするからねって。だから2年間は任せっきり。

それで3年目に優勝するんだって思ってた。だから優勝の要因は選手も僕の監督を面白がってくれた事と選手同士が友達にやっとなったかなって事。やっぱ、野球て言葉のプレーだと思う。言葉が満遍なく回る。ぐるぐる糸の様に繋がってないと。そういうチームになった気配はある。だから来年はたくましくなってくれると思うね。あんまり選手も変わってないし。

【来年の目標は】

 来年もクラブ選手権で優勝してから都市対抗で是非1勝を。。。

 う〜ん。そういう優勝っていうのは…3年目に優勝するって決めて優勝したんだから、それも自分の勘で言ってるんだから、来年はって聞かれたら、来年の優勝はないよ。

来年も優勝しますっていうと相手のチームにも失礼だしね。そんなに野球ってあまくないよ。だからファンの人にも優勝目指して頑張れって言わないようにと言ってる。だから1年あけて次の年ですね。優勝は。勘だから。僕の勘がこう言うんだもん。


 勘鋭いですよね。昨年は代打を2回出したら、2回ともその打者がHR打ちましたよね。

 うん。それは芸能界でずっと、やっていて若い人が有名になって巣立って行く様を見てきたんですから、だって無名人が有名人になるんですから、その間っていうのはその人の心の動きとか、その何をきっかけに伸びてきたのかとか、その様を見てきているからね。

そういう事と野球はそんなに変わりは無いだろうと思ってやっているわけだから。
人という意味、何かを目指しているという意味ではどちらも一緒。
だから上手くそれがいったんだろうね。

【打線は組み合わせ】

欽 
野球をやって気づいたのは打たないんじゃないんですよ。打てる所に置いてないんですよ。だから選手にはランナーがいるとプレッシャーで打てない奴とランナーがいると血が騒いで打てる奴とその二通りがあるんですよね。

これを置き間違えると駄目。だから打てないんじゃない。打てない奴をたまたまそこに置いちゃった監督が悪いんだって思ったの。だからなるほど、誰もいない時に打てる奴とランナーを置いて打てる奴ってこれを区別してそれを並べて行く。勝負強いっていう選手の前に置いて行く。でも投手の場合は専門過ぎて。。。分からん!だから好きにやってくれと。それに投手は嘘付くからね。「大丈夫か」って聞いてら「大丈夫です。」っていうけどパッカーン!って。で後から「駄目でした。」って。(笑)だから松沼さんに100%お任せ。投手だけは専門過ぎて勘ではできない。打者は素人でもできますよ。打者の場合は逆転するチームにしようと思えば、逆転するチームにできるし。優勝するチームとして並べれば、優勝もするし、スランプなんかなっちゃうのは監督が悪いんだ。つまり勝負弱いのにその人の前に必ずランナーが出るような打順を組んだ監督のせい。だから人の流れ方でみんなが活きて行く。

【欽督が考える打線とは(1)】


1番はその球団の4番打者。いつでもHRを打てる。四球かHRか
2番はバントができるってこと
3番はランナーがいたらうてる勝負強いって事
4番は将来、4番打者になるであろうという人を育てる場所。だから4番は固定しない。
5番はランナーを返せる力がある人
6番は右にも左にも打てる人
7番は当たるとでかい人
8番は放し飼い
9番は普通のチームでいう3番バッター

良い投手にあたると4番の初打席が2回の先頭打者になっちゃうの。これは無駄だから。だから本来の4番打者を先頭に置き、早く出して今日の投手の様子を見てくる。仮に三振するとみんな引き締まるでしょ。2回からエンジンがかかっても遅い。よく一回りしてからみんなが考えるっていうのは遅いの。だから4番(ゴールデンゴーグルズの1番)は2打席目から4番の仕事をしてもらうの。いきなり4番の仕事しろっていっても無理だよ。


【欽督が考える三振とは】


 僕は三振するとOKっていうの。三振してがっかりするのは間違え。

三振っていうのは運を使わなかった。だから次の打者に運が行ってるはずなの。だから自分の運を次の打者に渡せばいいの。で、その人が打つと三振した奴が、その人の運が打たせたんですよ。そうすると殊勲者ですよ。だから三振した奴には言うの。まだがっかりするな。運は次の打者に行ってるからって。だからしょんぼり帰ってくるんじゃなくて次の打者に運を渡してから帰って来いって言うの。相手に頼んだぞ、俺の運が行ったぞって次の打者に触れって言うの。

野球っていうのは個人でやってるよ。チームプレーなんか見たこと無いよ。まずはチームプレーの前に相棒を探せって。俺が打たなくてもこいつが打つみたいな。
二人で一人前。


もっと運を大切にすべきと
話す、萩本欽一監督

【守備は見ない】

 それは守備の場面にも言えるのですか?

 僕は守りは見ないですから。だから分からない。

ベンチにいてこれ打ちそうとか見えるもん。人間って運のリズムってあるから大体分かりますよ。だから危ないって思って(ベンチの)外に出るんですよ。だからHR打たれたとこ見たこと無い。ざまみろ打ったほら見ろって。(笑)

【萩本監督の野球理論】

 野球選手っていうのは仕事をしっかりしても3割しかしないんですよ。だってイチローだってそうでしょ。野球で仕事を100%与えちゃうと3割しか仕事しない。

だから後の7割を上手くサインでぐちゃぐちゃにして打者のせいじゃないようにしてあげないとね。そうするとバントのサイン出したり。それがたまたまフィルダースチョイスとか。バント失敗したから打たせると、ちょうど三遊間抜けていったりね。そうやって後は好きなように打たせるのを2回くらいするとちょうど10割になる。

打者の場合はあのイチロー君でさえ4割いかないので10本のうち最高に打って3本だから答えは出ちゃってる。僕の場合、すべて教科書はイチロー君。あの人が3割しかうてないのだから野球は3割だと。だから3本に1回しか打たないヒットをどうやってつなげるのかって考えるのが監督の仕事。だとするとスタメンにしても俺が9人決めると3人しか当たらない。だって3割だから。分かってるんだもん。あたるっていうのは「打つ」という意味でのあたると「くじが当たる」って言う意味でのあたると。だから僕はスタメンは3人しか決めないの。3人は3割だから当たるから。後は松沼さんが3人きめるの。後のDH含めて4人は移動してないんです。1番3番5番は3割打つだろうって言う人を固定するの。

で、僕が選んだ3人を1番3番5番の間に入れて行くの。後の残った間は松沼さん入れといてって。そうすれば10割になる可能性があるのね。一人で決めると3割しか当たらないんだから。だから上手くやれば優勝しますよ。勘があたれば。だからその勘が当たったんだろうね。(笑)


【欽督流イメージトレーニング】

決勝戦の絵を勝手に作っちゃうの。最初に絵を作ってそれを後ろに戻して行くだけ。

どうするかっていうと、例えば優勝決定戦で4番で使おうと思った選手をず〜っと4番で使うのではなくて、わざと前半使わないの。ベンチに置いておく。そうすると1歩遅れをとったって事になるじゃない。そうするとその選手もコンチクショーって気持ちがあるじゃない。公式戦の3試合前から4番に入れたの。そうすると「えっ!俺が4番!?」ここでカーッとするわけよ。それでそうすると「せっかく来たチャンスなんだからなんとかしなきゃ」って踏ん張るわけ。そうすると3試合でちょぼちょぼの結果をだして。
またその試合でちょぼちょぼの結果を出すっているのも最高なんだね。
公式戦で良い働きするよ。

後編に続く


萩本 欽一 さん

プロフィール
茨城ゴールデンゴールズ監督

1941年5月7日生まれ
駒込高等学校卒業

司会、タレント、舞台演出家として
幅広く活躍。
2004年に、茨城ゴールデンゴールズ
(社会人野球チーム)を設立。
アマチュア野球に一躍光を浴びせた。



快くインタビューに応じてくれました。
ありがとうございます。



▲このページの上に戻る


Copyright (C) 2004 Wood Stock, co.ltd コピー無断転用は一切認めておりません。